【今週の1】芸備線 比婆山駅 〜年末行事

【No.339:2024年12月15日〜21日】

今週も芸備線からご紹介です。

芸備線に乗りに来る前までは、
広島県といえば
原爆ドームや宮島の厳島神社、
尾道のしまなみ海道、呉の港など
山陽瀬戸内のイメージしかなく
広島で雪が降るなんて
まったく想像もしていなかったのですが、
中国山地のど真ん中を走る芸備線では
県北地域を中心に
雪が降る場所があります。

わたしがよく伺う芸備線が
まさにその地域で、
岡山、広島、鳥取、島根
4県の県境が近い地域です。
そのせいもあってか
文化も陰陽が混ざり合った
独特な文化・風習があったりします。

理系出身の自分は
モノの変化が起きている境目には
必ず何かが起きていると
先生、教授からよく言われましたが、
文化も同じことがきっと言えるのでしょう。

年の瀬も近づいた12月中旬。
毎年、比婆山駅では
新年を迎えるための恒例行事があります。

地域住人の方が駅に集まり
集落の神社に奉納する
新しい「しめ縄づくり」が行われています。

今回の芸備線訪問の最大の目的です。
芸備線を撮影し続けている中で
比婆山駅で「しめ縄づくり」をされていることを知り、
11月に訪問した際に地域の方にお聞きして
今回取材することができました。

お話を聞くと
昔から駅で行っている行事とのことで、
しめ縄を固定しておく柱に
駅舎の柱が適していたことから
毎年駅でされているとのことでした。

しめ縄作業は、
誰に頼まれるわけでもなく、
役割分担がすでに決まっており、
締める人、藁を渡す人、長さを見る人、縄をカットする人
さすが手慣れた速さで
みるみる形になっていきました。

完成が近づいたころ
14時の汽車が駅に到着しました。
乗り合わせた乗客たちも驚かれた様子で
不思議そうに眺めていました。
わずかな停車時間のあと、
列車は備後落合へ向けて走っていきました。

駅は町の玄関とは
よく言ったものですが、
その地域で大切にされている
行事を駅舎で見学することができて、
とっても感動しました。
改めて芸備線が好きになりました。

(芸備線 比婆山駅)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA