【広島県・旧比婆郡の伝統芸能】比婆荒神神楽を見る!その1

2025年11月15日(土曜)
これまでの芸備線撮影&地域訪問で知り合いになった方からのご厚意で
広島県北東部に位置する庄原市(旧比婆郡)の東城町と西城町に伝わる伝統芸能
「比婆荒神(ひばこうじん)神楽」を拝見させていただきました。

神楽といえば、日本に古くから伝わる神様に奉納するための歌舞。
日本各地に神楽文化はありますが、
中でも出雲の神楽は全国的にも知られていますね。
演目にも登場する素戔嗚尊が八岐大蛇を退治する能は特に有名で、
神楽といえば大蛇と言っても過言ではないでしょうか。

わたくし実は、本格的に神楽を拝見するのは初めてで、
庄原市東城町では「毎年、比婆荒神神楽を神事として行っているんですよ」というお話を
ちょうど1年前に教えていただいてから、
「これは絶対に見てみたいなぁ」っとずっと思い続けてから1年。

ようやく神楽の季節になり、
拝見したい旨を伝えたら「どうぞ、ぜひ見にきてください」と
あたたかく許諾をいただきまして、
このたび、人生初の神楽を拝見して参りました!

改めて、関係者の方はもちろん、
比婆荒神神楽の存在や文化を教えていただいた地域の皆様に感謝申し上げます。

さて、今回拝見させていただいた「比婆荒神神楽」とは
広島県内で唯一の国の「重要無形民俗文化財」に指定されている神楽です。

●比婆(ひば)というのは、もともとこの地域の名前。
●荒神(こうじん)といのは、民間信仰として地域で信仰されている神格で、“あらがみ”とも呼ばれています。

比婆荒神神楽は、本山三宝荒神を祀る祖霊信仰の神楽で、
三宝とは火の神と竃の二神を指しているそうです。

古来から、自然をうまく使い生活してきた日本人には
山岳信仰や庚申など独自の信仰が各地で生まれましたが、
比婆の地域でも古くから災いを恐れ、
疫病や飢饉、災害といったものが荒神の怒りだと信じ、
荒神の鎮魂を願って、350年以上もの間、行われてきた神楽が比婆荒神神楽だそうです。

■全国神楽継承・振興協議会HP
https://www.miyazaki-archive.jp/kagura/database/140/

■ひろしま文化大百科HP
https://www.hiroshima-bunka.jp/modules/newdb/detail.php?id=354

わたしは毎月、この地域に通い芸備線をはじめとした
地域の写真をカメラに収めていますが、
お会いする地元の方にお話しを伺うことも多く
みなさんが口を揃えておっしゃっているのは、

「ここらは田舎じゃけぇ、娯楽はないから、神楽が楽しみで、いろんな人と繋がれるものじゃ〜」
「ワシは荒々しい舞の方が好みじゃ〜」
「神様が本当にいるかは分からんじゃけど、昔からあるものを粗末にしたらいけん」

などなど。

なので
「今度神楽を見させていただける事になったんです」とお伝えすると
「ほぅ、じゃけね。それはええものを見させてもらえるね」とすごく喜んでいました。

それほど、地域の方々にとって神楽が生活の一部になっていることを実感しました。

▲比婆荒神神楽が行われる庄原市東城町の奴可(ぬか)神社
毎年11月に神事として行われている唯一の神楽

比婆荒神神楽には4日間舞う大神楽と一晩だけ行う小神楽があるそうで、
大神楽は式年から数えて7年、9年、13年、33年目と行う年が風習で決まっているそうです。
今回、拝見したのは小神楽です。
小神楽と言っても一晩中、夜通し行われます。

神楽当日は朝早くから地域の方々が準備をされ
神楽飾りを作ったり、神職さんを迎えに行ったりと大忙しでした。

本番の神楽は夜7時ごろから始まり、
翌朝5時ごろまで続きます。


▲奴可神社内の様子
中央に神楽を舞う場所が設けられています。
地域の方々は周りでその様子を見ます。


▲神楽を舞う太夫、お囃子、太鼓

▲神楽で使われる伝統衣装

▲地元の方々は持ち寄ったお酒やおつまみで楽しんでおりました。
社交の場としても役割を持っているようです。

私もお弁当と地元の地酒からワインとたくさん頂いてしまいました。

ビールもどうぞって頂いたのですが、
「あの人はビールより日本酒好きじゃけ、日本酒ついであげて!」っと
なぜか日本酒好き認定されてしまいました笑。

あっ、でも日本酒も好きです。特に冷酒はいいですねぇ〜♪
クイッと染み渡るお酒と鼻から抜ける日本酒の香りが(^^)

お酒の話で脱線しましたが、
次回は写真をメインに神楽の様子をご紹介します。

(つづく)

2 thoughts on “【広島県・旧比婆郡の伝統芸能】比婆荒神神楽を見る!その1

  • 芸備線の撮影に、年数回程度ですが出かけております。猫山、鳥居、キハ120しか頭になく、神楽があることを初めて知りました。最終の芸備線で着て、始発の芸備線で帰っていく(備後落合接続も可)ツアーで集客出来れば、というのは夢の見すぎでしょうか。偶然ですが、私も11/15、16と沿線に出かけており、16日の始発で東城~備後落合を往復乗車しました。神社も見ましたが、人が集まっていることまでは気づきませんでした。参考までにその列車の小奴可での乗降人員ですが、3441Dでは乗車1名、342Dでは乗車3名(道後タクシー社長のお見送りあり)で、下車はともにありませんでした。これからも沿線の魅力を発信する写真を拝見させて頂ければと思います。

    • ご覧いただきありがとうございます。よろしければまた見にきてくださいね!

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